EV(電気自動車)は雪国ではヤバい?ドカ雪立ち往生で凍死するリスクを検証!

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こんにちは、カラアゲパパです!

まだまだ寒い季節が続きますね。

日本海側でまた大雪に見舞われる注意報が出ていました。

今回は、「EV(電気自動車)は雪国ではヤバい?ドカ雪立ち往生で凍死するリスクを検証!」と題し、EV(電気自動車)の弱点とされる大雪が降った際の、高速道路による立ち往生になった時の危険性を調べてみました。

各メーカー、電気自動車の開発が急ピッチで進められておりますが、災害大国といわれる日本で、本当にEV(電気自動車)は大丈夫なのでしょうか。

そういった疑問に対し検証していきます。

この記事で分かること・・・

  • EV(電気自動車)は雪国でも大丈夫?
  • ドカ雪による立ち往生が発生した時の対処法
  • EV(電気自動車)はどんな人におすすめ?

CASEが一気に加速し、100年に一度の変革期と言われる自動車業界において、メインの柱となるEV(電気自動車)ですが、まだまだ全てのユーザーにベストな選択とまでは成りきれていないのも事実…。

今回はEV(電気自動車)の一番のリスクと言われている雪問題について、「EV(電気自動車)は雪国ではヤバい?ドカ雪立ち往生で凍死するリスクを検証!」と題し調べたので良かったら最後までご覧ください。


EV(電気自動車)はドカ雪による立ち往生で凍死する?

昨年、日本海側地域に発生した豪雪により関越自動車道や北陸自動車道において、大量の車両が立ち往生となってしまい、解消するまでに52時間(2日間以上)程度要したことに対し、ある一つの論争が巻き起こりました。

大雪で、関越自動車道の大和パーキングエリア付近で立ち往生している車の列。下り線は除雪車や自衛隊の車両が往来していた=18日午前、新潟県南魚沼市(萩原悠久人撮影)

引用:サンケイ新聞

「立ち往生したら電気自動車は一瞬で動かなくなる!」

「EV(電気自動車)なら凍死する危険性がある!」

「EV(電気自動車)は電池がなくなればただの鉄クズ!」

と、一台もそういった電欠に陥った車両は無かったにも関わらず、なぜか電気自動車に対し否定的なコメントが噴出しました。また著名な自動車評論家も「雪上での立ち往生はEVは危険!」と言ったことにより、「災害の多い日本でEVは使い物にならない!」というイメージが先行してしまいました。

では本当にEV(電気自動車)はドカ雪による立ち往生が危険なのでしょうか?

 

実はその答えは「NO!」なんです!

というのも、まず従来のガソリンエンジン車はエアコンを動かすのはエンジンが動力源です。エンジンが燃焼する際に排出する無駄な余熱を利用して車内の暖房を行っているわけですね。

ということはもしドカ雪などにより停滞し、立ち往生してしまった場合は「走るためではなく、暖をとるためだけにエンジンを動かさなければならない!」ということなんです。

暖房を使う為だけにエンジンを動かすのはすごく無駄なシステム

本来、1.5〜2トンもあるクルマを走らせる為に「エンジン」ってのは作られています。

エンジンでは、内部で燃料を爆発させて熱を起こし、その熱で空気を膨張させて、力を発生させています。そこで発生した力を使って複数の金属のピストンを往復運動させることにより、車の動力源としているんですね。ここで発生するのが「熱」であり、この「熱」をうまく車内に流して暖房として使うのが、クルマのエアコンの仕組みなのですが、

本来の「走る」ではなく「暖房」に利用する為にアイドリングさせなければならないのは効率としてはすっごく悪いんですよね。

ハイブリッドカーでもエンジンを利用しているのでガソリン消費はガソリン車と同じ!

現在多くのクルマで採用されているハイブリッドシステムですが、エアコンをつけたアイドリング状態では、普通のガソリン車と全く同等にガソリンの消費をしています。

でも、ハイブリットの方が燃費良いじゃん!

はい、確かにハイブリッドカーは燃費がいいです。

ハイブリッドカーが燃費が良いのは走っているエネルギーを上手に回収しているからなんですね。

信号待ちなどのちょっとしたアイドリングだと回収した電気を使うので効果はありますが、長い時間のアイドリングでは普通のガソリン車と変わらなく、結局エンジンを使わなければならないんです。

ガソリン車はハイブリッド含めて車内で暖房をつけてのアイドリングは丸二日持たない!

仮に雪国で多く使われている2000ccクラスのSUVであるXトレイルやRAV-4、CX-5では、1時間当たりのガソリン消費量は780cc、エアコンONでは1.5Lものガソリンを消費することに!

  • 仮に満タン時(60リッター)なら、40時間
  • ガソリン残量が半分(30リッター)なら、20時間

しか暖房をつけて車内にとどまることが出来ないんです。


電気自動車(EV)ならどうなる?

まず、電気自動車は名前の通りすべて電気で賄っています。

エンジン車のように排熱を暖房として利用することができず、新たに熱エネルギーを生成しなければならず、電気自動車の最大の弱点といわれています。

やっぱり電気自動車は寒さに弱いじゃん!

暖房に電池使ったら消費電力ハンパなくない?

ハイ! 確かにEVにも使われているリチウムイオン電池は寒さに弱く暖房を使用すると大して電池は持ちません。

ただメーカーもかなりこの弱点を克服する努力をしており、現行リーフやテスラ、欧州メーカーから発売されているAUDI e-toronやポルシェ タイカンといった電気自動車は全て「ヒートポンプ式」のエアコンになっており、外界から熱を集めることでエネルギー消費量を抑制することができること出来ます。

実際の消費電力は外気温や設定温度によって変わりますが、仮にエアコンの消費電力が800W、バッテリー残量が20kWh(日産リーフが40kWhだから電池残量は約半分です)の場合、25時間後にはエアコンを使っているだけで電欠になってしまうことになります。

結局のところ、ガソリン車であってもEV(電気自動車)であっても高速道路で立ち往生してしまったら、丸一日くらいで車両のエネルギーはピンチ! ということになります。

つまり、電気自動車だから危険といった話に、合理的な根拠はないんですよね。

JAFが雪国での電費実験をしていたのでご覧ください。↓

 

EV(電気自動車)はシートヒーターを活用すべし!

現在販売されているほとんどの電気自動車で、シートヒーターとステアリングヒーターが装着されています。

シートヒーターに必要な電力は100W(弱なら40W程度)で、日産リーフに乗っている場合、電池残量が約半分(20kWh)なら、

20000÷100=200時間!

電池残量が約半分だったとしてもシートヒーターだけなら200時間(1週間)にかけてシートを温めてくれているんです。

すごくないですか?!

それだけEVの電池容量は大きいんですね。

ただシートヒーターだけなら寒くないか?

確かに! シートヒーターだけなら寒いかもです…。

だからこそ、雪国を走る場合は電気毛布が必須!

わずか40~80wぐらいしか消費がない電気毛布を使用することで、仮に閉じ込められてもかなり快適に過ごすことが出来ます。

 

 

こういったブランケットを持っていることで、かなり電費を抑えることができ、効率的に暖を取ることができるんですね。

 

ガソリン車ほど大雪による立ち往生は危険!

急な大雪により、大渋滞が発生した場合、何が危険なのか?

実は電池切れやガス欠が凍死する大きな要因ではなく、ガソリン車のマフラー(排気装置)部に雪が塞いでしまい、逃げ場を失ったCOを含む排ガスが、雪がない車の下にたまり、エアコンの外気導入口や車体の隙間から車内に流れ込み一酸化炭素中毒が頻繁に起きているんですね。

なのでガソリン車を乗っているオーナーさんは頻繁に外に出て、マフラー周りの雪を除雪する必要があります。

 

結論

電気自動車だからといって「凍死」などというショッキングな記事内容にはどう考えても至らないということ!



EV(電気自動車)はどんな人に向いている?

「EVに興味があるんだけど、やっぱりガソリン車からEVに乗り換えるとなると勇気がいるんだよな~」と思う方もおおいはず・・・

クルマってのは高い買い物だからこそ、失敗したくないですもんね。

ではどんな人に電気自動車は向いているんでしょうか?

  • 自宅に充電器が設置できる人

やはり電気自動車を持つ上で、必須になってくるのが、充電が出来るか?なんですよね。近くの急速充電器を利用するのもアリなんですが、やはり電気自動車の最大のメリットはすぐに自宅で充電することが出来る環境が素晴らしいわけです。

いくら自宅の近くに急速充電器があったとしてもわざわざ充電しに行くのは面倒な事なのでやはり自宅に充電器が設置出来る人でないとEVの所有は不便を感じます。

  • 30分の充電時間を気長に待てる人

EVで長距離ドライブをすると必ず急速充電が必要になってきます。そんな時に充電時間が煩わしく感じる人はやはりEVの所有はオススメ出来ません。とはいっても筆者もかなりのせっかちです…笑

充電中はスマホををみたり、本を読んだり、またこれから行く予定地の事を調べたりしていたら意外と30分の充電時間なんてすぐです!この充電時間が意外と楽しめてる自分がいます。

ガソリン車の燃料補給は満タンにしても僅か5分程ですが、EVは30分充電しても満充電とはなりません。

クルマの運用のしかたと考え方をちょっとだけ変える必要があります。

  • ナーをしっかり守れる人

大型ショッピングモールなどで充電を行おうとした際、充電が終わっているのにずっとそのまま止めてしまっているEVにちょくちょく見かけます。

言うまでもないですが、充電スポットは公共施設です。自分のクルマの充電が終わると速やかに移動しなければ他の人が利用出来ません。

現在、EVの急速充電スポットではほとんどが1基か2基しかありません。EVオーナー全ての人がマナーを守らないと「EV=不便な乗り物」になってしまいます。

しっかりとルールを守って皆んなが気持ちよく利用出来るようにしなければなりません。

  • 新しい物好きで、ちょっとした不便を楽しめる人

電池の残量が減ってきたのでちょっと休憩がてら急速充電スポットに~。と思ったらちょっと前に先客が…。といったような電気自動車は充電などでまだまだ不便だったり煩わしいと思うこともしばしば。そういった不便を楽しめるぐらいのがEVを所有する上で大切なのかもしれません。

たとえば仕事などで急用が多い人は間違いなくEVは向かないと思います。

心に余裕をもって運転すること!EVはこれに尽きます。


まとめ

今回は、「EV(電気自動車)は雪国ではヤバい?ドカ雪立ち往生で凍死するリスクを検証!」と題し、EV(電気自動車)の良さや弱点にフォーカスしてきました。

2022年は、日産からARIYAが発売されます。今までの電気自動車から一歩進んだEVに仕上がっているそうで、すごく楽しみであります。

トヨタからも電池開発など4兆円の投資を行い、EV開発に本腰を入れてきました。まだまだ発展途上中である電気自動車ですが、どんなワクワクするクルマが生まれてくるのか、筆者は楽しみでしょうがないです。

「EV(電気自動車)は雪国ではヤバい?ドカ雪立ち往生で凍死するリスクを検証!」と題し、お送りしてきました。

これからもよりよい情報を皆さんに伝えたいと思うので、よかったら遊びにきてくださいね!

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